離乳食を食べる乳児クラスの子どもたちへの援助方法〜0歳児編〜

離乳食を食べる乳児クラスの子どもたちへの保育士の援助方法〜0歳児編〜

0歳児クラスの子どもには、大人と同じ給食ではなく食べやすく味の薄い離乳食を与えます。離乳食の進め方は、園によっても子ども一人ひとりによっても大きく異なるので、自分の園の方針に沿いながら子どもの様子をしっかりと見ながら進めるようにしましょう。

 

.離乳食の種類・段階

 

新生児〜5ヶ月頃までは、一般的に母乳やミルクから栄養を摂取します。その後、6か月〜7ヶ月頃から離乳食をスタートします。早い子ではその頃から保育園に通い始めるため、離乳食初期を保育園で迎える場合もあります。

 

●離乳食初期●
  1. ・1日1回食でその他の栄養はミルクや母乳から摂取
  2. ・10倍粥程度の固さ
  3. ・野菜はできるだけ小さく切って茹でたものをすりつぶして、ドロドロ状にする
  4. ・野菜の種類によっては(特にキャベツなどの繊維などの多い野菜)裏ごしなどをする必要がある

 

その後、7ヶ月〜8か月頃になると舌を上手く使うことができるようになってくるため、舌と上顎でつぶすことのできる固さのものを与えます。

 

●離乳食中期●

  1. ・朝夕の2回食で必要に応じてミルクや母乳で栄養補給を行う
  2. ・7倍粥程度の固さ
  3. ・片栗粉や牛乳などを用いて、少しとろみをつけて飲み込みやすいように工夫する
  4. ・親指と人差し指で簡単につぶすことができるくらいの柔らかさに茹でる
  5. ・できるだけ薄味に仕上げる

 

そして、9〜10ヶ月頃になると、手づかみをしながら食べようとするため、自分で食べることができるように切り方などを工夫して与えます。

 

●離乳食後期●

  1. ・朝昼夕の3回食
  2. ・おかゆ程度の固さ
  3. ・手でつかみやすいように野菜はスティック状に切る
  4. ・歯ぐきでつぶすことができるくらいの固さに仕上げる

 

最後、11ヶ月〜1歳6カ月には歯も少しずつ生え始め、固めの食材でも自分で噛みながら食べることができるようになります。

 

●離乳食完了期●

  1. ・朝昼夕の3回食
  2. ・白米程度の固さ
  3. ・大人と同じくらいの味付けで良い
  4. ・遊び食べや好き嫌い、食べムラが見られる

 

このように、0歳児クラスの子どもたちは月齢や1人1人の成長発達によって、様々な段階の離乳食を食べることになります。

 

そのため、どの子どもにどの離乳食を与えるべきなのかをしっかりと確認をしながら、絶対に間違いのないように与えるようにしましょう。

 

2.離乳食をあげるときのポイント

 

0歳児クラスの子どもに離乳食を与えるときには、いくつかのポイントとコツがあります。しっかりとそれらを押さえた上で、子どもたちが「食事=楽しい、美味しい」と思うことができるように援助するようにしましょう。

 

◎食事の前◎

  1. ・どうしてもこぼしたり、口から食べきれなかった離乳食が出てしまったりするため、必ず食事前はお食事エプロンを身につける
  2. ・汚れた手や口の周りについた食べ残しなどをすぐに拭くことができるように、1人1つの濡れたおしぼりを側に用意しておく
  3. ・離乳食の配膳間違いなどがないように、配膳後必ず複数人でチェックを行う(アレルギーの誤食防止のためにも)
  4. ・食事が終わった子どもから遊んで待つことができるように、おもちゃや絵本などを用意しておく
  5. ・お茶は転倒防止のためにコップの3割程度だけ入れておく

 

 

◎食事中◎

  1. ・熱すぎたり冷たすぎたりしていないか食器を持ちながら確認をする
  2. →適温でないと、火傷をしてしまったり食欲不振に繋がる恐れがあるため
  3. ・スプーンに食べ物を乗せたら、子どもが口を開けてから口の中にスプーンを入れる
  4. →無理矢理入れると、子どもが食事を嫌がるようになってしまう恐れがあるため
  5. ・子どもの顔を見ながら「もぐもぐ」と一緒に口を動かし、「美味しいね」などと声をかけながら進める
  6. →「食事=美味しい、楽しい」と思うことができるように、丁寧に声かけをしながら進めることが大切
  7. ・7〜8カ月頃になったら、自分でコップなどを持つように保育士が手を添えて援助する

 

◎食事後◎

  1. ・遊び食べなどが始まったら、すぐに食事を終わりにする
  2. →お腹がいっぱいだと最終的には遊び食べが始まるため、遊び食べが始まったら満腹だという合図だと思ってすぐに切り上げる
  3. ・食事をすることに喜びと自信を抱くことができるように、しっかりと食べられたことを褒めたり認めたりする
  4. ・食べこぼしを誤って踏んだり触ったりしてしまわないように、食べ終わった子どもの周りの机や床などはすぐに台拭きなどで拭いて片付ける

 

特に、離乳食初期〜離乳食後期くらいまでは保育士がスプーンを持って子どもの口に離乳食を運ぶ必要があるため、1人で2人や3人の子どもに援助しようとするとどうしても慌ててしまいがちです。

 

また、0歳児クラスの子どもたちはどうしてもまだ食事のマナーなどがわからないため、どうしても食べながら遊んだり食べこぼしが多かったりします。

 

しかし、そんな状況に慌てたり急いだりして、子どもの口に入る量よりも多すぎる離乳食を与えては余計に食べこぼしをしてしまったり誤嚥を起こしたりする危険があります。

 

そのため、慌てたり急いだりすることなくゆったりとした気持ちで、子どもと一緒に食事を楽しむ気持ちで援助をするようにしましょう。

 

3.家庭との連携

 

保育園で離乳食を進めるにあたって、とっても大切なのが家庭との連携です。離乳食は、母乳やミルクとのバランスにもよって食べる量は大きく異なってきます。

 

そのため、保育園で離乳食を食べるという場合は、家庭でどのくらい母乳やミルクを飲んできているのか、家庭でどのような食べ物を食べ始めているのかなどを事前にしっかりと確認する必要があります。

 

中には、離乳食の進め方が分からず困っている保護者もたくさんいます。そのような方には、保育園が中心となって離乳食の進め方を一緒に話し合うようにして下さい。