自分で食事を意欲的に食べるためには〜1.2歳児編〜

自分で食事を意欲的に食べるためには〜1.2歳児編〜

離乳食を終え、大人とほとんど同じものが食べられるようになってくる乳児期。「食事=楽しい・美味しい」と子どもたち一人ひとりが思うことができるように保育士は丁寧な援助をするように心がけましょう。

 

 

1.1歳児クラスの食事事情

 

1−1.1歳児クラスの食事のスタイル

 

1歳児クラスでは、1テーブル3人〜4人くらいが一緒に座り一緒に食事を楽しみます。ほとんどの食事を保育士に食べさせてもらっていた0歳児クラスのときとは異なり、1歳児クラスに進級すると、自分でスプーンやフォークを使いながら食べるようになります。

 

ただ、中には歯がまだ生え始めという子もいるため、フォークで切りにくかったり噛みにくかったりする食材に関してはあらかじめ調理の段階で小さいサイズに切っている場合が大半です。

 

1−2.1歳児向けの食事時の援助ポイント

 

1歳児クラスでの食事を援助する際は、まず環境構成を事前にしっかりと整えておくことが大切になってきます。食事の際の環境構成が整っていれば比較的スムーズに食事の時間を過ごすことができるため、担任同士で話し合い、自分たちのクラスの子どもたちに合った環境構成を早いうちに見つけ出すように心がけてください。

 

 

<環境構成のポイント>

 

  • ・まだ自分で食べたり飲んだりすることが上手にできないため、食べこぼしが多い

→すぐに食べこぼしたものを片付けることができるように台拭きを各テーブルに用意しておく

 

  • ・食べこぼしが多いため衣服を汚してしまいがち

→お食事エプロンを最初の内は使用するようにする

 

  • ・床にこぼしたおかずやお汁などを踏んで足の裏が汚れる

→1度踏んでしまうと足の裏はベタベタになり洗うのに時間がかかってしまうため、床にこぼした際はすぐに拾ったり拭いたりするようにする

 

2.2歳児クラスの食事事情

 

2−1.2歳児クラスの食事のスタイル

 

2歳児クラスになると、幼児クラスのように5〜6人一緒に同じテーブルで食事をする園がほとんどです。

 

食事時間も大体30分から40分前後設けており、この間に大半の子どもが食べ終わります。スプーンやフォークを上手く使って食べることができるため、食べこぼしなども減りお食事エプロンをしなくても服を汚すことなく食べ終えることができるようになります。

 

また、食友達同士や保育士との会話をしながら食事をすることができるようになるため、楽しんで食事を行うことができるようになってきます。

 

2−2.2歳児向けの食事時の援助ポイント

 

2歳児になってくると、好き嫌いなどが出始めるため苦手な食べ物が出てくることがあります。できる限り偏食を無くしながら楽しんで食事をすることができるように、保育士は声かけなどを工夫して援助する必要があります。

 

<好き嫌いのある子どもへの援助例>

 

  • ・苦手な食べ物の量をあらかじめ減らしておく

→「苦手な食べ物を少しでも食べることができた!」という風に子どもが自信を持つことができるように、あらかじめ苦手な食べ物の量を減らしておく

 

  • ・好きな食べ物と一緒に食べることを提案する

→例えばサラダの中に好きなりんごと苦手なきゅうりが一緒に入っている場合は、別々に食べるのではなく一緒に食べるように見本を見せながら提案をする

 

 

  • ・好きな食べ物を最後に残すように提案する

→フルーツなどデザートがある場合は、それらを食事の最後の楽しみにとっておき、「苦手なものを食べ終わったら食べられるよ!」と応援する

 

●苦手なものを少しでも食べることができたら、その子の頑張りを丁寧に認め褒めることが何より大切です、少し食べられたからと言って「もう一口」「あと一口」と言って無理に食べさすことだけは絶対にやめましょう。

 

 

3.家庭との連携の大切さ

 

3−1.家庭での食事状況の把握

 

保育園に来ている子どもは朝食と夕食を家庭で、昼食を保育園で食べます。前日の夕食に食べ過ぎた場合、翌日の昼食を食べるペースが落ちるときがあったり、朝食を食べずに登園した日は午前中の活動に集中できていない姿が見られたりするときもあります。

 

このように、保育士は家庭で子どもたちが「どのくらいどのようなものを食べているのか」ということを把握しておく必要があります。

 

家庭での朝食と夕食のバランスがあまりに悪い場合や、日によって食べない日などがある子どもの保護者に対しては、子どもの成長において毎日の食事がいかに大切かということを丁寧に伝え、できるだけバランスの良い食事を食べるように伝えましょう。

 

3−2.園での食事状況の報告

 

園では友達と一緒に椅子に座りながら何でもしっかりと食べているという子どもでも、家庭ではじっと座っていられず立ち歩きながら食事をしていたり苦手なものは一切食べなかったりという場合があります。

 

そのような子どもの保護者には園での子どもの頑張りをしっかりと伝えて、「園で頑張っている分、家庭では大目に見てあげて欲しい」という旨を伝えるようにしましょう。

 

あくまでも子どもが「食事=楽しい・美味しい」と思うことができるように援助することが何よりも大切です。