苦手な食べ物がある子どもへの援助方法

苦手な食べ物がある子どもへの援助方法

保育園の給食は、子どもたちの大好きな定番のメニューもあれば家庭ではなかなか食べることのないような食材が出る場合もあります。そのため、中には「苦手だ」と主張する子どももできてきます。

 

そのような子どもに誤った対応をしないように、子どもの気持ちをしっかりと汲み取りながら保育士は援助をするようにしましょう。

 

 

1.苦手な食べ物への子ども反応パターン

 

苦手な食べ物が給食に出た際、子どもたちは様々なリアクションを取ります。年齢や性格などにももちろんよりますが、「もしかしてこのおかずが苦手なのかな?」と素早く気付いて対応することができるように、保育士はしっかりと子どもたちの反応を確認するようにしましょう。

 

  • ・寝たふりをする

食事中にも関わらず食べたくないという思いから「寝たふり」や本当に寝てしまう場合もある。

 

  • ・口から出す

一旦口の中には入れるものの、苦手なものがあると口に入っているものを全てその場で出す。

 

  • ・口を開かない

苦手なものを発見すると、頑なに何も食べなくなりスプーンなどで保育士があげようとしても口を一向に開こうとしない。

 

  • ・苦手なものだけ端に寄せる

好きなものだけ食べられるように、苦手なものをお箸などを使って端に寄せる。

 

 

2.苦手な食べ物を少しでも食べることができるように

 

苦手なものを少しでも食べることができるように、保育士は子ども一人一人の様子に合わせて援助をするようにしましょう。あくまでも「無理矢理」食べさせるのではなく、子どもが「食べられた」と自信を抱くことができるように援助することが何よりも大切です。

 

<乳児におすすめ>
  1. ・細かく刻む
  2. ・スープなどに混ぜる
  3. ・好きなおかずと一緒に食べる

 

乳児の場合は、見た目などから「嫌い」「苦手」などと感じる場合が多いため、まずは見た目では分からないように盛りつけの際などに工夫することで苦手なものを少しでも食べることができます。

 

ただし、苦手なものがどこにあるのかわからないように隠されているものでは意味がありません。

 

「小さいものなら食べられる」という経験を積み重ねていくことで自信を子どもが少しずつ抱き、「もう少し大きいものに挑戦してみようかな」と思うことができるように援助することが大切です。

 

<幼児におすすめ>
  1. ・事前に食べる量を調節する
  2. ・苦手な食べ物を食べられたら好きなおかずをおかわりする
  3. ・苦手な野菜を自分たちで栽培する
  4. ・苦手な食材を自分たちでスーパーに行って購入する
  5. ・苦手な食材を使ってクッキングをする

 

幼児になると、小さく切ってあっても食材の味に気付いて「苦手」「嫌い」だと感じる子どもがいます。そのため、幼児クラスの子どもたちには、乳児クラスの子どもへ行う援助のように食材を小さくしたりスープなどに混ぜたりするのではなく、まず最初に食べる量自体を減らし「苦手なものでも少しだけ頑張る」という目標を持つように援助しましょう。

 

最初の内は「たった1口」でも十分です。大切なのは「食べられた」という自信を子ども自身が抱くことができるかどうかです。

 

そこから無理のない範囲で回を重ねるごとに少しずつ少しずつ量を増やしていくことで、苦手なものを克服出来る場合があります。

 

また、苦手な食材を用いて栽培をしたりクッキングをしたりすることで、その食材に関心を抱き、これまで嫌いだったはずの食材なのに「気付いたら好きになっていた」という場合がよくあります。

 

そのため、クラスに「ピーマン」や「トマト」などを苦手とする子どもがたくさんいる場合は、ぜひ積極的に栽培やクッキングに挑戦することをおすすめします。

 

 

3.苦手なものを少しでも食べられたら

 

苦手な食べ物を少しでも頑張って食べることができたときは、保育士は丁寧にその子の頑張りを認め、一緒に喜びあうようにしましょう。

 

そうすることで、子どもたちは「食べられた」という自信を抱くことができ、「次の給食でも頑張ろう」という思いを持つことができます。

 

また、園での頑張りはぜひ保護者にも伝えるようにして下さい。担任からだけではなく保護者からも頑張りを認められると子どもはより自信を抱き家庭でも苦手な食材に挑戦しようとする場合もあります。

 

ただし、くれぐれも子どものプレッシャーにはならないよう、過度に褒めるのは控えましょう。「ピーマン食べれたんだね。お兄ちゃんになったね」「トマト食べられたなら、きっともっと強い身体になれるだろうね」などと声を掛けることをおすすめします。